シバリング(shivering)は、寒さやストレスに応じて体温を維持するために体が自然に行う筋肉の震えです。寒冷環境にさらされたとき、体は熱を生み出そうとして小刻みに筋肉を収縮させることにより、熱を生産します。これがシバリングのメカニズムです。
シバリングの仕組みを詳しく説明すると:
1. 中枢神経系の役割
シバリングは主に視床下部(ししょうかぶ)と呼ばれる脳の一部によって制御されます。視床下部は体温を感知し、温度が低下すると筋肉に収縮指令を出します。これは、体温が急激に下がることを防ぐためです。
2. 熱産生の効果
筋肉が収縮を繰り返すことで熱が発生し、体温を一定に保とうとします。シバリングが活発になると、1分間あたりのエネルギー消費が通常よりも大幅に増加し、熱産生の量も多くなります。
3. シバリングの段階
シバリングには段階があります。最初は軽度のシバリングで、体温の低下が続くと、次第に震えが強まっていきます。最終的には、エネルギーが尽きるか、外部の温熱供給によって体が十分に温まることで収まります。
4. シバリングが起こる主な原因
– 寒冷: 外気温が低い場合、体が体温を保つためにシバリングを始めます。
– 発熱: 体内で感染症や炎症が起きている場合もシバリングが発生します。これは体温を上げて免疫応答を高めるためです(発熱性シバリング)。
– ストレスやショック: 精神的なショックやストレスでシバリングが生じることもあります。緊張や不安が交感神経系に影響し、筋肉が収縮するためです。
### 医療におけるシバリングの意義
臨床の場でシバリングは、低体温症や発熱を伴う感染症のサインとして重要です。急激なシバリングは、感染症の進行や寒冷環境での低体温症のサインと考えられるため、注意深い観察が必要です。
シバリングが持続的で体力を消耗させる場合には、温かい環境での保温、毛布などでの温め、または薬剤の投与が考慮されます。


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